催眠療法というものは、これ自体が何か人間の体に直接影響を及ぼすということはない、安全なものと考えられています。そもそも心理学の中で研究されてきた一つのテーマですが、昨今、アメリカはその研究を熱心に行っています。国家資格はないものの、100時間のトレーニングを受けた人に対しては、ヒプノセラピストであるという認定を授けているほどです。日本でも、心理学会が認定する催眠技能士といった資格があり、新たな医療として注目を集めていることがわかります。この治療方法の際だった特徴は、まったく安全であるということです。催眠という手段を用いてセラピーを行うため、潜在意識に働きかけることができることもまた、大きな特徴でしょう。潜在意識に刷り込まれた意識は徐々に顕在意識に現れてきますので、自分でも気づかないうちに変化が生まれる可能性があります。

興味が尽きない催眠療法は

メンタル面での悩みを抱えていて、それが日々のクオリティ・オブ・ライフの質を下げているとしたら、限られた時間しかない人生、非常にもったいないことのように思えます。かといって薬による治療も躊躇してしまうという方なら、心理学から生まれた催眠療法を試してみるのもいいのではないでしょうか。ヒプノセラピーと呼ばれる最新の心理療法の一つとして、近年、注目を集めています。催眠療法のいいところは、薬を使わないために薬への依存が起こることがなく、どんどん薬の処方量が増えていくということもありません。催眠誘導という方法によって、普段は閉じている潜在意識を開かせ、問題解決の糸口になるものを探っていくという方法です。潜在意識からの情報を引き出すには本人に話してもらう必要がありますが、ヒプノセラピーはトランス状態で行われるため、自由に話もすることができます。

本当の自分がわかる催眠療法で

よく、トランス状態に陥っているという表現がされることがありますが、これは別に何も珍しいことではありません。人は何かに集中すると、周りのことに気を遣う余裕がなくなり、周りが見えなくなるという状態に陥ります。こうなると、声をかけてもまったく振り向いてくれなかったり、あっという間に何時間も過ぎていてびっくりするといったことが起こります。このとき、脳は非常にリラックスしており、脳の中にある二つの意識、潜在意識と顕在意識では潜在意識の働きが活発化しています。この状態を利用し、潜在意識の中で本当の自分とはどういう存在なのかを探っていくのがヒプノセラピー、つまり催眠療法です。潜在意識下にある自分というものが分かれば、それを顕在意識に納得させることも容易になります。本当の自分は何を望んでいるのか、それがわかる心理学的アプローチです。